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入れ歯治療はリハビリ治療

2013.12.9

今までに入れ歯をされてた方はお判りかと思いますが、どんな入れ歯であっても 「慣れ」 は必要です。

特に大きな入れ歯や総入れ歯は特に重要となってきます。

少し大袈裟な例えかもしれませんが、”義歯”の ”歯”を ”足” に置き換えてみて下さい。

“義足”になります!

入れ歯(義歯)も義足と同じなのです。
入れ歯はたくさんされている方がいるので、身近に感じ簡単に考えてしまいますが、困難さは義足と同じです。

噛む力は足が支える体重と同等ですし、口の動きは前後・左右・上下と足の動きと同じように非常に複雑です。
義足をはめたら、すぐに走り回れるようになると思いますか? まずはつかまり立ちや、何かにつかまりながらの歩行と、段階を踏んでリハビリしていく必要があります。

義歯も同様です。

今まで合わない入れ歯をしていた方、初めて大き目な入れ歯・総入れ歯をされる方は治療用義歯(リハビリ用義歯)を用いる等、じっくりと段階を踏みながら治療を進める必要があります。

以前に全く合わない入れ歯をされてた方が来院されました。 ほとんどまともに食事が出来ないとの事で頬もこけている程でした。

こういった方は義足の話に例えると、ほとんど歩けずに長期間寝たきりだったのと同じで、歩き方を忘れているようなものです。

正しい噛み方や顎の動かし方を含めた咀嚼方法を忘れている状態でした。

まずは治療用(リハビリ用)義歯・入れ歯を用いて徐々に物が噛めるように練習すると同時に、日々の食事をしながらその方に適した入れ歯の形を作っていきました。

2~3か月間充分なリハビリ期間の後、ほとんど不自由なく食事ができる様になったとの事でしたので、最終の精密義歯を作成しました。
「おかげで食事ができるようになって体重が増えた」 と喜んで頂けましたが、こういった場合はやはり練習(リハビリ)期間を設けないと、
入れ歯を作って「はい終わり」では良好な結果は難しいでしょう。