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入れ歯と発音

2019.1.18
何らかの理由で自身の歯を失い咀嚼や会話が楽しめなくなった際、
治療方法として入れ歯は選択肢の一つです。

しかし、入れ歯を作成し、いざ装着してみると、
咀嚼は可能になったものの、発音に関しては、
理想的な結果にならなかったという方も少なくありません。

入れ歯は使用し始めて間もない頃は上手く発音ができないのも事実です。

その場合は入れ歯に調整を施したり、発音のトレーニングをする事によって
徐々に改善する事ができますのでご安心ください。

では何故、入れ歯を使い始めた頃に違和感を覚えてしまうのでしょうか。

それは口内の敏感な神経が関係しています。

口内には敏感な神経が多数張り巡らされており、
慣れないうちは違和感を感じやすく、
それが発音に影響を及ぼします。

しかも、発音は舌のみに限らず唇や顎、
頬など口周りの内面と外面の両面が大きく影響するものです。

入れ歯を口腔内に入れた結果、口腔内が狭まってしまい、
舌が動かせる範囲が限定的になってしまい発音が難しくなります。

発音の違和感をいち早く解決するために大事なのは
装着後、入れ歯にあった発音を意識的に行うという事です。

入れ歯にあった発音方法に慣れる事ができれば、
人によっては天然歯の時よりも発声が良好になる場合もあります。

つまり入れ歯を装着していても
相手に聞き取りやすい発音をする事ができるようになり、
日常会話も問題なく楽しめるようになります。

入れ歯は上の歯もしくは下の歯を装着した場合、
それぞれ発音しづらくなる行が異なります。

上の歯に入れ歯を装着した際には
さ行やた行の発声に影響が生じやすいのです。

さ行やた行の発声は
舌と上顎の裏が上手く連携する事により
成立しているのですが、
入れ歯装着した場合、床と呼ばれる部位が関係して、
違和感を感じ結果的に発音に影響を及ぼします。

一方、下の歯に装着した際は
な行やら行に影響が生じやすくなります。

な行やら行は巻き舌のような形で発声しますが、
入れ歯で口内が狭まくなってしまい、
適切な舌の形が生み出せなくなります。

どちらの場合も解消する為のトレーニングとして、
大切なのは発生時に口を大きく開けるようにしつつ
意識的に舌を動かす事です。

さらに五十音を繰り返し口にしたり
好きな書物をゆっくりと音読すると
トレーニングとしても非常に効果的です。

もちろん発音の違和感は入れ歯が合っていない場合もございますので、
遠慮する事なく、歯科医に相談するようにしましょう。