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入れ歯が合わなくなる理由

2019.10.25
入れ歯は本人の歯の状態に合わせてオーダーメイドで作られますが、使っているうちに合わなくなっていきます。
なぜ噛み合わせに変化が出るのか、そのための対策法はあるか、日常欠かさず使うものなのでぜひ知っておきたいですね。
入れ歯が合わなくなる原因と、対処法について情報をご紹介いたします。

入れ歯が使いにくくなる理由として主なものは、歯の土台部分の形が変化することと、そして経年使用による変形が考えられます。
人間の骨は常に細胞分裂を繰り返し、摂ったカルシウムなどを吸収し成長と修復がなされています。
ところが入れ歯を主に使用している高齢者の場合、細胞分裂が若年の人ほど活発ではありません。
そのため、骨が成長するよりカルシウムが吸収される速度が速いので、歯を支える土台が縮小する傾向があります。

病気等で体重が大きく変わった際も歯茎も痩せて、合わなくなる場合があります。

また、入れ歯自体にも毎日噛み合わせによる摩擦が起こっているため、使っていくうちに素材も削られ、形が変わってきます。
義歯そのものも作ったばかりの頃と比べて小さくなっていくので、噛んでいて違和感を覚えるようになっていきます。
その他にも、歯周病や虫歯、食べかすによる歯茎の異常なども、入れ歯の噛み合わせに影響を及ぼすので注意しましょう。

合わない入れ歯の対策としては、やはり作り変えるのがベターです。

その頻度に個人差はありますが、金属製のもので5年ほど、プラスチックのもので3年くらいとされます。

さらに、1か月に1度程度は歯の定期健診を受けるのが望ましく、その都度現在の義歯の状況を確認します。

しかし実際には、高齢者は他に通院があったりデイサービスを利用している人も多いため、時間が取れないという現実があります。

そこで、すぐに行える対処法として、入れ歯安定剤を見直してみるという方法もあります。
入れ歯安定剤には大きく4つの種類があり、クリーム、パウダー、クッション、シートの形状になっています。

粘着力が強いクリームタイプやクッションタイプ、違和感の少ないパウダータイプ、唾液の水分で吸着力が増すシートタイプと特徴も様々です。
素材と口腔内の状況に応じて適したものを使いながら噛み合わせを補っていくと、違和感や不安定からくるストレスを軽減させられます。

ただし安定剤の使用はあくまで応急処置という意味合いで、新しく作り変えるまでの短期間のみ使い、長期間頼りすぎないように気を付けましょう。

入れ歯は長年使っていくうちに合わなくなってきます。
その原因は骨の形成による歯の土台の縮小や、入れ歯素材の変形という、経年使用によるものです。

対策としては新しく作り直すことが最良ですが、出来上がるまでの間に応急的に入れ歯安定剤を使いながら、噛み合わせの違和感を少しでもやわらげます。
入れ歯のケアをしっかりして、生涯食事を楽しめるようにしましょう。